ひとつまみ

イモンヌ・ポテトンスキの料理メモ

文士厨房に入る

 

ブッカー賞受賞英国人作家による料理にまつわるエッセイ集。シェフでないイギリス人作家と料理はなかなか結びつかないかも知れませんが、料理抱腹絶倒のエッセイも多くあり、特にリヴァー・カフェ*1の「チョコレート・ネメシス」談は色んな意味で鮮明強烈過ぎて腹がよじれました。今年一気に知名度があがったと推定されるカズオ・イシグロ*2と食事で一緒になった話だとか、料理本のシェフと実際に知り合いだとかなんて事がさらりと書かれていたりするので、著者も所謂POSH(←意味はエッセイの中に)な部類の人だと思うのだけど、料理本だけで100冊以上あるのは異常な気がしますが、引き出しの中は使った事も数回または記憶にない料理器具ばかりで使えない肉挽き器が二台もあるだとか、やってる事が私と結構変わらない所もあって共感が持てます。

料理本に是非とも付けて欲しいと言う「意気消沈度」も共感出来たものの内の一つで、書かれていた完成写真と実際のしょぼさの違いはまあ別に平気な方で、私は材料を見ると意気消沈する事が多いのですが*3、最近、「意気消沈度5(5点満点)」だった事は図書館で借りて来た「暮らしの手帖」のピザの作り方の所にあった「電気オーブンで焼く場合、300度で予熱1時間(!!!!!!!)、280度に下げ(だったかな)5〜6分焼く(1時間300度の電気代使って、使用時間たったの5〜6分!!!!!!!)」と言う表記です。美味しいピザを焼く為なのは判るのですがそんなものはまず速攻却下です。

 後、店で購入したものを自作料理だと嘘をついたと言う話ですが、この話以外にもイギリスのクイズ番組で女優の方*4が「料理が出来ると嘘をついて自分の家に人を招いた時、テスコ*5で買ったものを食卓に並べて誤摩化したけど、結局ゴミ箱に箱が捨ててあるのを見られてばれた」とか、また別の女性が「家に招待された時に途中店で買ったキドニーパイを持っていって自分で作った様に見せかけたけど、中身がチキンだったのでばれかけたものの「一杯作り過ぎたので間違えて持って来た」と言い訳した」と言う事を話していたのだけど、イギリスの方はよくされる行為なのでしょうか?たまたまイギリス人の話なだけで何でも美味しい惣菜がどこでも手に入るこのご時世ですから全世界でなされている行為かも知れませんし、人から持ち寄りのパーテーなんかに行った時「これ、自分で作ったの」と言われたら半分信じない方が無難かも知れませんね。

 

暮しの手帖 4世紀88号

暮しの手帖 4世紀88号

暮しの手帖社
予熱300度1時間、焼くのたったの5〜6分ピザが作れるのはこちら。私は絶対作りませんが多分表記通り作ったら美味しいピザが出来上がると思います。
意気消沈度:starstarstarstarstar

 

 

 

 

 

*1:と言うロンドンにあるレストランらしいです

*2:旅行に行ったら現地で食べられる変な肉ばっか食べてるとか

*3:例えば、卵の表示が個数でなくてグラムで書かれていたり卵白もしくは卵黄が余る事になってしまう場合や、高価な食材(バター(しかも平気で100g以上とか)、生クリーム、高い舌噛みそうな横文字が並んだチョコレート、ココナツオイル等々)、簡単に手に入らない食材(実際書いてあったので過去最高(最低)なのは、フランスでしか手に入らないコーヒーリキッドでインスタントコーヒー、コーヒーリキュール等で代用せよとか書いてあるならまだしも代用は無いので出来るだけ何とかして手に入れろと添え書きされていた(この本を読んだのはネット通販がまだ盛んでなかった頃だがネット通販が盛んな今でもあるかどうかも知らないが買えたとて買いたく無いものだ!!!))

*4:嘘つかれた相手は当時付き合っていた夫とされていたが、記憶に間違い無ければリッパーストリート等に出演するなんたらマクファデンとか言う俳優となるはずだけど…良いのかマクファデン!

*5:イギリスの大手スーパーマーケットチェーン